【見落としがちな付帯部塗装】外壁だけじゃない!雨樋・軒天・破風板の塗装が家の寿命を左右する理由
外壁塗装を検討する際、どうしても意識は壁の広い面積や色に向かいがちです。しかし、お住まいの耐久性と美観を長期間保つためには、壁と同じか、それ以上に「付帯部(ふたいぶ)」と呼ばれるパーツのメンテナンスが重要であることをご存知でしょうか。
付帯部とは、雨樋(あまどい)、軒天(のきてん)、破風板(はふいた)、水切り(みずきり)など、外壁や屋根以外の細かい部分の総称です。これらのパーツは、それぞれが建物を風雨から守る重要な役割を担っており、劣化を放置すると雨漏りなどの深刻なトラブルに繋がる危険性があります。
このコラムでは、見落としがちな各付帯部の役割と、なぜ塗装が必要なのかを詳しく解説します。
それぞれの役割を知ろう!主な付帯部の種類と劣化リスク
雨樋(あまどい)
屋根に降った雨水を集め、地面の排水溝へと正しく導くためのパーツです。
- 役割: 外壁を雨水の汚れから守り、建物の基礎周りに水が溜まるのを防ぐ。
- 劣化症状: 色あせ、塗膜の剥がれ、ひび割れ、変形。
- 放置リスク: 劣化した雨樋が割れると、本来流れるべきでない場所に雨水が直接あたり、外壁の汚損や基礎の劣化を招きます。雪の重みで変形・破損することもあります。
軒天(のきてん)
屋根の裏側(下から見上げた部分)の天井です。
- 役割: 屋根の内部構造(野地板など)を隠して美観を保つ。延焼防止。
- 劣化症状: シミ、カビ、塗膜の剥がれ、ボードの欠損。
- 放置リスク: 軒天のシミは、屋根からの雨漏りや、内部結露のサインである可能性が非常に高いです。放置すると、屋根の下地が腐食する原因になります。
破風板(はふいた)・鼻隠し(はなかくし)
屋根の先端部分(雨樋が付いている側が鼻隠し、付いていない側が破風板)にある板状の部材です。
- 役割: 風や雨が屋根の内部に吹き込むのを防ぐ。
- 劣化症状: 色あせ、塗膜の剥がれ、腐食。
- 放置リスク: 木で作られていることが多く、塗膜が劣化すると水分を吸収して腐食しやすいパーツです。腐食が進行すると、屋根全体の強度低下に繋がります。
その他(水切り、シャッターボックス、霧除けなど)
- 水切り: 基礎と外壁の間などにある金属の板。壁を伝った雨水が土台に侵入するのを防ぎます。
- シャッターボックス: 窓のシャッターを収納する箱。スチール製が多く、サビが発生しやすいです。
- 霧除け(庇): 窓や玄関の上にある小さな屋根。
なぜ付帯部の塗装が必要なのか?
外壁材に比べて、付帯部は塩化ビニルや木、鉄など、紫外線や水分に弱い素材で作られていることが多いため、より早く劣化が進行します。付帯部の塗装は、これらの素材を保護し、本来の機能を維持するために不可欠なのです。
また、外壁だけを綺麗にしても、雨樋や破風板が色あせていたり、汚れていたりすると、家全体が古びた印象に見えてしまいます。付帯部をきれいに塗り直すことで、住まいの印象は驚くほど引き締まります。
見積もりでチェックすべきポイント
付帯部塗装は、見積もりでは「付帯部一式」とまとめられてしまうこともありますが、それではどの部分をどこまで、どのように塗装するのかが不明確です。
- 塗装範囲の確認: 見積もりに含まれる付帯部の範囲を明確に確認しましょう。
- 下地処理(ケレン): 特に金属部分のサビを落としたり、古い塗膜を剥がしたりする「ケレン」作業が含まれているかは、仕上がりと耐久性に直結する重要なポイントです。
- 素材に合った塗料の選定: 塩化ビニル、木部、鉄部など、それぞれの素材に適した下塗り材・上塗り材が選ばれているかを確認しましょう。
まとめ:付帯部は家の「額縁」であり「機能部品」
付帯部は、家全体のデザインを引き締める「額縁」のような存在であると同時に、お住まいを雨や風から守る重要な「機能部品」でもあります。外壁塗装を行う際は、必ず付帯部の状態も専門家にしっかりと診断してもらい、必要なメンテナンスを同時に行うことを強くお勧めします。足場がある時にまとめて工事を行うことが、結果的に最も経済的で効率的です。
私たちMAXリペイントでは、外壁や屋根だけでなく、こうした細かい付帯部の診断と施工にも一切妥協しません。各パーツの素材と劣化状況を正確に見極め、それぞれに最適な下地処理と塗料をご提案いたします。久留米市をはじめ福岡、佐賀、熊本エリアで、細部までこだわった丁寧な工事をご希望でしたら、ぜひ一度ご相談ください。