【業者の信頼性を見抜く】「外装劣化診断士」とは?その資格を持つプロに診断を依頼すべき理由
外壁塗装の業者選びを進めていると、「当社には『外装劣化診断士』が在籍しています!」とアピールしている会社を見かけることがあるかもしれません。 「一級塗装技能士」という国家資格は聞いたことがあっても、「外装劣化診断士」はあまり馴染みがない、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、この「外装劣化診断士」こそが、大切なお住まいの状態を正確に把握し、最適なメンテナンス計画を立てる上で、非常に重要な役割を果たす専門家なのです。
このコラムでは、「外装劣化診断士」とは一体どのような資格なのか、そして、その資格を持つプロに診断を依頼することにどんなメリットがあるのかを詳しく解説します。
「外装劣化診断士」とはどんな資格?
外装劣化診断士は、一般社団法人住宅保全推進協会(J-shield)が認定する民間の資格です。この資格は、塗装や防水の知識だけでなく、建物の構造、雨漏りのメカニズム、外壁材の種類と特性、劣化の進行度合いなど、住宅の外装に関する幅広い専門知識を問う厳しい試験に合格した者だけが取得できます。
単に「壁にひびが入っていますね」と指摘するだけでなく、 「なぜ、この場所に、このようなひび割れが発生しているのか?」 「この劣化を放置すると、将来的に建物にどのようなリスクがあるのか?」 といった原因と影響までを、建築的な知識に基づいて科学的かつ客観的に分析・判断できる能力が求められます。
外装劣化診断士と一般の営業マン、診断にどう違いが出る?
一般的なリフォーム会社の営業マンが行う「無料点検」と、外装劣化診断士による「劣化診断」には、大きな違いがあります。
外装劣化診断士による「劣化診断」 | 一般の営業マンによる「無料点検」 | |
目的 | 建物の現状を客観的に把握し、適切な保全方法を提案すること | 工事契約を受注すること(営業活動) |
視点 | 建築の専門家として、中立的・客観的な視点 | 営業として、契約に繋がりやすい劣化を強調する傾向 |
診断の根拠 | 専門知識に基づく科学的な分析 | 経験則や主観に基づくことが多い |
報告 | 写真や専門的な計測器具を用いた、詳細で具体的な診断報告書 | 口頭での説明や、簡易的なチェックシートのみの場合も |
もちろん、営業マンの中にも経験豊富で知識のある方はいますが、その診断が「契約を取る」という目的から完全に自由であるとは限りません。必要以上に不安を煽ったり、過剰な工事を提案したりする可能性も否定できません。
一方、外装劣化診断士は、あくまで中立的な専門家として、お住まいの「健康状態」を正確に診断し、人間で言えば「処方箋」を作成することが使命です。その診断結果に基づいて、今すぐ治療(工事)が必要なのか、それとも経過観察で良いのかを冷静に判断します。
外装劣化診断士に依頼する3つの大きなメリット
1. 正確で信頼性の高い診断が受けられる
建物の構造から外壁材、塗料に至るまで、幅広い知識に基づいた診断が受けられます。目視だけでなく、打診棒で浮きを確認したり、含水計で水分量を測ったりと、専門的な手法で劣化の本質的な原因を突き止めてくれます。
2. 不要な工事を防ぎ、最適な工事計画が立てられる
診断結果に基づいて、本当に必要な工事と、まだ必要でない工事を明確に切り分けて提案してくれます。これにより、無駄な費用をかけずに、最もコストパフォーマンスの高いメンテナンス計画を立てることが可能になります。
3. 詳細な診断報告書で、家の状態を客観的に把握できる
診断後には、劣化箇所の写真や詳細な解説が記載された「診断報告書」が提出されます。これは、ご自宅の「健康診断書」のようなものです。この報告書があれば、他の業者に見積もりを依頼する際にも、正確な情報に基づいて話を進めることができます。
まとめ:業者選びの新たな判断基準に
外壁塗装は、ただ壁をきれいにするだけの工事ではありません。建物の劣化状況を正確に診断し、その原因を根本から解決してこそ、本当の意味でお住まいの寿命を延ばすことができるのです。
業者を選ぶ際には、価格や会社の規模だけでなく、「信頼できる専門家がいるかどうか」という視点を持つことが非常に重要です。「外装劣化診断士」が在籍しているかどうかは、その会社が診断の質と客観性を重視しているかを示す、一つの分かりやすい指標と言えるでしょう。
私たちMAXリペイントには、もちろん「外装劣化診断士」の資格を持つ専門家が在籍しております。福岡、佐賀、熊本エリアで、ご自宅の状態を一度、セールス目的ではない専門家の目でしっかりと見てほしいとお考えでしたら、ぜひ私たちの無料診断をお試しください。客観的な事実に基づいた、誠実なご報告をお約束します。