【外壁塗装の色選び】よくある失敗例から学ぶ!後悔しない色の決め方
外壁塗装における「色選び」は、工事の中でも一番楽しく、心が躍る工程かもしれません。家の印象をガラリと変えることができるため、カタログや色見本を眺めながら「どんな色にしようか」とご家族で話し合うのは、かけがえのない時間です。
しかし、この色選びこそが、塗装後に「こんなはずじゃなかった…」という後悔が最も生まれやすいポイントでもあるのです。一度塗ってしまうと、気に入らないからといって簡単にやり直すことはできません。
今回は、福岡県春日市やその周辺にお住まいの方が色選びで失敗しないために、よくある失敗例とその原因、そして後悔しないための「5つの鉄則」を専門家の視点からご紹介します。
なぜ?色選びで「思ったのと違う」が起こる3つの理由
「カタログの小さなサンプルで見た色と、実際に壁に塗られた色の印象が全然違う」。これは、色選びで最もよく聞く失敗談です。この現象が起こるのには、科学的な理由があります。
理由1:面積効果 ― 小さいと濃く、大きいと明るく見える魔法
同じ色でも、面積の大きさによって見え方が変わる現象を「面積効果」と呼びます。一般的に、明るい色は面積が大きくなるほど、より明るく鮮やかに見え、暗い色は逆により暗く、重く感じられます。小さな色見本で「これくらいが丁度いい」と思った少し明るめのベージュが、壁全体に塗られると「白っぽすぎて落ち着かない」と感じてしまうのは、このためです。
理由2:光源効果 ― 太陽光と室内灯で見え方が違う
色は、当たる光の種類によっても見え方が変化します。蛍光灯が灯る室内で見た色と、自然の太陽光の下で見る色とでは、印象が大きく異なります。また、屋外であっても、日がさんさんと当たる晴天の日と、空が灰色に覆われた曇りの日とでは、色の見え方は全く違ってきます。
理由3:艶(つや)の有無 ― 光沢が色の印象を左右する
塗料には「艶あり」「7分艶」「5分艶」「3分艶」「艶消し」といったように、光沢の度合いを選ぶことができます。艶があるほど光を反射し、色は鮮やかに見えます。逆に艶を抑えるほど、光の反射が少なくなり、色は落ち着いたマットな印象になります。同じ色番号でも、艶の有無で仕上がりの雰囲気は大きく変わるのです。
後悔しないための色選び・5つの鉄則
では、これらの「色の罠」を回避し、理想の我が家を実現するためにはどうすれば良いのでしょうか。以下の5つの鉄則をぜひ実践してみてください。
鉄則1:必ずA4サイズ以上の「塗り板」で確認する
小さな色見本帳だけで決めるのは絶対にNGです。業者に依頼して、必ずA4サイズ以上の大きさの板に実際に使用する塗料を塗った「塗り板(ぬりいた)」を用意してもらいましょう。これを家の外壁にあてて確認することで、面積効果によるイメージのズレを最小限に抑えることができます。
鉄則2:「晴れの日」と「曇りの日」、時間帯を変えて屋外で確認する
塗り板は、室内ではなく必ず屋外で確認します。しかも、「晴れた日の午前中」「日の傾いた午後」「曇りの日」など、条件を変えて何度もチェックするのが理想です。様々な光の条件下でどう見えるかを確認することで、「晴れの日は綺麗だけど、曇りの日だとなんだか暗い…」といった失敗を防げます。
鉄則3:汚れが目立ちにくい色を選ぶという視点
せっかく綺麗にしても、すぐに汚れが目立ってしまっては残念です。一般的に、真っ白や真っ黒は、砂埃や雨だれの跡が目立ちやすいと言われています。汚れが目立ちにくいのは、グレー、ベージュ、アイボリー、薄いブラウンといった中間色です。これらは周囲の景観にも馴染みやすいというメリットもあります。
鉄則4:変えられない部分(サッシや玄関ドア)との調和を考える
塗装で色を変えられない部分、例えばアルミサッシや玄関ドア、屋根の色との相性も非常に重要です。壁の色だけを考えるのではなく、家全体を一つのキャンバスとして捉え、これらのパーツとの色の調和を考えましょう。
鉄則5:カラーシミュレーションは”参考”程度に心得る
最近では、家の写真を使って塗装後のイメージを作成できるカラーシミュレーションが人気です。全体の雰囲気を掴むのには非常に便利ですが、あくまでCG(コンピューターグラフィックス)です。モニターの色設定や印刷の具合によって、実際の色とは異なって見えます。シミュレーションはイメージを共有するためのツールと捉え、最終判断は必ず「塗り板」で行いましょう。
まとめ:色選びはじっくり、プロの意見も参考に
外壁の色選びは、焦って決めるのが一番の失敗のもとです。今回ご紹介した理由と鉄則を頭の片隅に置きながら、じっくりと時間をかけて検討することが成功への一番の近道です。
そして、どうしても迷ったときは、経験豊富なプロの意見を参考にしてください。何百、何千という家を塗り替えてきたプロは、どの色がどんな環境でどう見えるか、どんな組み合わせが失敗しにくいか、多くの実例を知っています。
もし、春日市やその近郊(大野城市、那珂川市、太宰府市など)で外壁の色選びに迷われていたり、専門家の視点から客観的なアドバイスが欲しかったりする場合は、ぜひ私たちにご相談ください。
外壁塗装専門店MAXリペイントでは、お客様のご希望を丁寧にお伺いしながら、カラーシミュレーションはもちろん、豊富な施工事例の写真や大きな塗り板を使って、理想の色選びを全力でサポートいたします。ご家族皆様が心から満足できる、素敵な我が家の実現をお手伝いできれば幸いです。