【DIYは絶対ダメ?】プロが教える外壁塗装DIYのリアルな費用と、潜む7つの重大リスク
「家の外壁塗装、業者に頼むと100万円以上かかるのか…」「自分でやれば、もっと安く済むんじゃない?」 インターネットで情報を集め、ホームセンターで塗料や道具が売られているのを見ると、DIY(Do It Yourself)で外壁塗装に挑戦してみたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、結論から申し上げますと、専門家として外壁塗装の完全なDIYは、絶対におすすめできません。 それは、単に「きれいに仕上がらない」というレベルの問題ではなく、費用、安全、そして家の寿命そのものに関わる、非常に大きなリスクを伴うからです。このコラムでは、その具体的なリスクを7つのポイントに分けて解説します。
【リスク1】思ったほど安くならない!DIYのリアルな費用
DIYの最大の動機は費用の節約だと思いますが、実際にはプロ用の機材を全て揃えると思った以上の出費になります。
- 高圧洗浄機: 2~5万円
- 足場: レンタルでも1ヶ月15万円前後
- 塗料: 30坪の家で下塗り・中塗り・上塗り分を揃えると10~20万円
- その他道具類: ローラー、刷毛、養生テープ、飛散防止ネット等で数万円
これだけで、安く見積もっても30万円以上の初期投資が必要になります。プロに頼むよりは安いですが、後述するリスクを考えると、決してコストパフォーマンスが良いとは言えません。
【リスク2】命に関わる「転落事故」の危険性
外壁塗装で最も危険なのが、2階部分などの高所作業です。慣れない素人が不安定な足場の上で作業を行うことは、転落による死亡・重傷事故に直結します。プロの職人でさえ、常に安全帯を使用し、細心の注意を払って作業を行っています。ご家族を悲しませるような万が一の事態を招くリスクを、絶対に軽視してはいけません。
【リスク3】最も重要な「下地処理」ができない
外壁塗装の耐久性は、塗装前の下地処理(高圧洗浄、ひび割れ補修、サビ落としなど)で8割が決まると言われています。プロは劣化状況に応じて適切な補修を行いますが、素人が見よう見まねで行っても、十分な処理はできません。汚れたり傷んだりした壁の上からただペンキを塗るだけでは、数年も経たずに塗膜が剥がれてきてしまいます。
【リスク4】塗料の性能を100%引き出せない
プロは「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りを基本とし、塗料メーカーが定めた基準塗布量や乾燥時間を厳密に守ることで、塗料本来の耐久性を引き出します。DIYでは、塗りムラができたり、乾燥時間を守れなかったりして、期待していた耐用年数を大幅に下回る結果になりがちです。
【リスク5】近隣トラブルに発展する可能性
高圧洗浄時の汚水の飛散、塗料の飛散、作業中の騒音などは、ご近所とのトラブルに発展しやすい問題です。プロは飛散防止ネットや養生を徹底し、近隣への挨拶回りも行いますが、DIYで同じレベルの配慮を行うのは非常に困難です。隣家の車に塗料が付着してしまった場合など、高額な損害賠償を請求されるケースもあります。
【リスク6】膨大な時間と労力がかかる
30坪程度の家でも、プロがチームで作業して約2週間かかります。これを一人、もしくはご家族だけで、しかも週末だけ行うとなると、数ヶ月単位の時間がかかることを覚悟しなければなりません。慣れない作業による身体的な疲労も相当なものです。
【リスク7】結果的に高くつく「やり直し」のリスク
DIYで失敗し、結局プロにやり直しを依頼する場合、状況は最悪です。中途半半端に塗られた塗膜を一度すべて剥がす作業(剥離作業)が必要になるため、通常よりも高額な費用がかかってしまいます。 最初からプロに頼んでおけば良かった、と後悔することになるでしょう。
まとめ:専門的な作業は、専門家に任せるのが最善の選択
外壁塗装は、単に色を塗る作業ではなく、専門的な知識、技術、そして安全管理が求められる「建築工事」です。大切なお住まいとご自身の安全を守るためにも、DIYという選択は避け、信頼できる専門業者に任せることを強く推奨します。
「それでも少しでも自分で何かやりたい」というのであれば、ウッドデッキや玄関ドアなど、安全な範囲の小さな部分の塗装に留めておくのが賢明です。
私たちMAXリペイントは、安全管理を徹底したプロの職人が、適切な下地処理と丁寧な塗装で、お客様の大切なお住まいの資産価値を長く守るお手伝いをしています。DIYを考えるほどの熱意をお持ちでしたら、ぜひ一度、その情熱を私たち専門家にお聞かせください。きっとご満足いただけるご提案ができるはずです。